【豆知識5】
画像の左側がテーパーネジと呼ばれるもので右側が平行ネジです。サイズは同じ1/4です。平行ネジの太さは根元まで同じですが、
テーパーネジは根元に行くにしたがって太くなっているのがお判りいただけると思います。
スプレーガンのジョイント取り付け部は平行ネジになっているものが多く、カプラを取り付ける場合はガスケットつきを用いる必要があります。
PFFと表記のあるプラグにはガスケットが入っているのでエアー漏れがしないようになっています。
平行ネジにシールテープを用いることはあまりお勧めできません。また、シールテープは一度ネジを締めた後に、緩めるとシールが甘くなります。緩めた場合はシールテープを巻きなおします。
【参考:管用ねじについて】
テーパーネジは上記の通りテーパーがつけられておりネジ部にシールテープなどのシール材を使用します。
締め付けていくとどんどん雄ねじと雌ネジの隙間が減少しその隙間をシール材が受けることによりシールします。
一方、平行ネジは雄ネジも雌ネジも平行でガスケットを使用しシールすることになっています。
平行ネジとテーパネジを組み合わせると上記の理由によりシールテープは効きませんし、ガスケットは構造上入れられません。
基本的にGにはG、RにはRを使用しましょう。
異種規格の接合は施工不良となります。これはNPTなどのほかの規格のネジにも言えます。
参考までに・・・
G雄ネジ→R雌ねじ=2回転ほどで回らなくなる。(漏れますしネジが痛みます)
R雄ネジ→G雌ネジ=ネジほぼ全てねじ込めます。シールテープでシール出来る場合も有りますがお勧めしません。
種類 |
旧表示 |
新表示 |
管用平行ねじ |
おねじ |
PF_ |
G_B |
めねじ |
PF_ |
G_ |
おねじ |
PS_ |
記号なし |
管用テーパねじ |
テーパおねじ |
PT_ |
R_ |
テーパめねじ |
PT_ |
Rc_ |
平行めねじ |
PS_ |
Rp_ |
*管用並行おねじ(G)には、有効径の許容差によって、A級、B級の等級があり、表示されることがあります。 例) G1/4B |
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Gねじは双方のシール機構が一致するか確認することが、漏れを防ぐ大切な要素です。
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【豆知識6】
■管用ねじの表示号について JIS 0202/0203
コンプレッサーやスプレーガン、ジョイント類などのねじ部の表示として「G1/4」、「R3/8」となっているのは、管用ねじの種類を表していますが、1982年にISOに準拠するためにJIS(日本工業規格)が改正されました。
新旧規格の表示を比較すると、右記の表のようになり、「PF1/4」と「G1/4」はまったく同じねじを表していることがわかります。
テーパねじ「R」は、ねじの締めこみによって漏れを止めようとするときなどに使います。通常、シール剤やシールテープなどを用い、普段は取り外しをしない箇所に使用されています。
平行ねじ「G」はテーパーシートのすりあわせやガスケットなどで漏れを防ぎ、ホースジョイント、スプレーガン、コンテナカップ他、主に取り外しが頻繁に行われる箇所で使用されています
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