ファンの種類について
よく使われるファンは次の二種類です。シロッコファン、有圧換気扇です。 この二種類のほかにリミットロードファンやターボファンなどもあります。
シロッコファンはプッシュプル式塗装ブースの給気・排気ファンに多く使われるファンで風量効率の良いのが特徴です。 自動車用プッシュプル式塗装ブースでは給気・排気ファンとも5.5kW(7.5馬力)が用いられることが多いです。 塗装ブースの容積が大きくなると日本の労安法の基準値に届かない場合があります。 その場合は給気・排気ファンとも7.5kW(10馬力)などのファンが必要になります。 推奨するわけではありませんが、労安法の基準値には満たなくとも、塗装するのに支障がでるとは限りません。 労安法は労働者を守る法律です。従業員を雇用せず、一人親方として業務を行う場合は労安法の適用はありません。
有圧換気扇はモーターに直接プロペラの付いているファンで1度は見られたことがあると思います。 上記のシロッコファンに比べ風量効率は良くありません。また、空気がモーターを通過するので防爆仕様にはできません。 ビニールブースの排気ファンや低価格のオープンブースの給気ファンなどに用いられます。