サイジングとギルディング
リーフ (金箔)を貼ることを欧米ではギルディング(Gilding)と一般的に呼ばれています。 このギルディング(Gilding)に使う糊はサイズ(Size)と呼ばれています。
そして、このサイズ(Size)を塗る作業を指してサイジング(Sizing)と言います。
本来、欧米ではサイジング(Sizing)とギルディング(Gilding)は同じような意味で使われますが、日本国内では意味を使い分けている場合が多いです。
サイジング(Sizing)は主にサイズ(Size)を使って制作物にリーフ (金箔)を貼り付けて仕上げる技法です。オイルサイジング(Oil Sizing)又は単にサイジング(Sizing)と呼ばれます。また、ギルディング(Gilding)、リーフィング(Leafing)、ゴールドリーフ(Goldleaf)と呼ぶ場合もあるようです。
ウォーターギルディング(Water Gilding)はガラスなどの透明な板の裏側からリーフ (金箔)を貼り付けて鏡面に仕上げる技法です。ウォーターギルディング(Water Gilding)又は単にギルディング(Gilding)と呼ばれます。ウォーターギルディング(Water Gilding)に使う糊はサイズ(Size)ではなくにかわや、ゼラチンなどを用います。
ガラスなどの透明な板の裏側からリーフ (金箔)を貼り付けるときに、にかわやゼラチンではなく、サイズ(Size)を糊に使うと鏡面にはならず、つや消し仕上がります。 この場合はウォーターギルディング(Water Gilding)とは呼びません。