-
足付け・脱脂
-
一般的な塗装前の手順通り、素材にペーパーやスコッチブライト等で足付けし、脱脂作業を行います。
-
ベースコート その1
-
P3ペイント プラッカ シリーズ専用ベースコートは3色あります。
AGクローム シリーズ に適したベースカラーはダークグレーまたは、ブラックを選んでください。
ライトグレーをベース色に用いると赤味が強く出ます。
-
ベースコート その2
-
硬化剤混合比率 主剤:ハードナー:シンナー = 100:10:20〜80(重量比)
-
ベースコート その3
-
正確に計量した塗料をウエットで塗装していきます。膜厚は30〜60ミクロンが理想です。塗布するスプレーガンは1.3mm程度の口径のスプレーガンで問題ありません。このベースコートがその後の仕上がりを左右するので極力肌を作らないように塗りましょう。
-
ベースコートの硬化乾燥 その1
-
ベースコートは指触乾燥ではなく完全硬化させます。締まっていないベースコートの上にプラッカAGクロームを塗布すると青味又は黒味がかった仕上がりになってしまいます。
-
ベースコートの硬化乾燥 その2
-
硬化条件はセッティングタイム10分のあと60〜80度で30分以上です。常温乾燥させる場合は23度で5時間以上です。なお、20度以下では完全硬化しません。
-
ベースコートの硬化乾燥 その3
-
完全硬化のあとさらに24時間程度常温乾燥させます。乾燥中は一切手を触れないようにして下さい。手を触れてしまいますと プラッカAGクローム をペイントし、トップコートクリアーでフィニッシュした後、触れた所から指紋等が浮き出て来ます。
-
プラッカAGクロームの塗装 その1
-
ベースコート下被塗物をエアーブローします。この時も決して塗装面に触れてはいけません。またエアブローのエアーに油分などが混入しないようエアーフィルター等に注意してください。
-
プラッカAGクロームの塗装 その2
-
雰囲気温度10度以下や湿度70%以上の場所ではプラッカAGクロームのペイントはできません。スプレーガンは口径1.0mm以下を推奨します。また、低圧ガンが理想的です。(アネスト岩田LPH50−062Gなど)
-
プラッカAGクロームの塗装 その3
-
- 推奨ガン:アネスト岩田 LPH50-062G
- 手元圧:0.1MPa
- パターン:全開
- 塗料吐出:0.5〜1回転
- ガン距離:10〜15cm
- 塗り重ね:3回
-
プラッカAGクロームの塗装 その4
-
プラッカAGクローム のペイントは薄く均一にペイントします(膜厚は0.2ミクロン以下が理想です)。ペイント直後は黒茶色のですが、徐々にメッキ色に変化していきます。メッキに変化し 2〜3 分後、溶剤を飛ばしてから 2 回目をペイントしてください。ペイント回数は 2 回〜3 回でフィニッシュして下さい。
-
プラッカAGクロームの乾燥
-
60〜80度×60分の熱をかけ強制乾燥させます。まんべんなく均一に熱をかけてください。熱が均一にかからないとムラのある仕上がりになります。強制乾燥後さらに24時間程度常温乾燥すると塗膜が安定し、仕上がり良くなります。(ただし、36時間以上取ると変色が始まります。)
-
トップコートクリアーの塗装 その1
-
硬化剤混合比率 主剤:ハードナー:シンナー = 100:50:20〜50(重量比)
-
トップコートクリアーの塗装 その2
-
クリヤーを厚塗りしすぎると透明感がなくなるのでシンナー希釈を多めにし、薄く塗り重ねてください。ベースコート、プラッカ AGクローム の段階でのミスがトップコートを塗って初めてわかることが多いため、トップコートがうまくいかないと思われるかもしれません。
-
トップコートクリアーの塗装 その3
-
正確に計量したトップコートクリアーをドライでペイントします。スプレーガンの吐出を出来るだけ絞り、ミストが乗る程度のかなりのドライコートでインターバルを3〜5 分程度とり 3〜4 回ペイントします。
-
トップコートクリアーの塗装 その4
-
60〜80度×60分の熱をかけ強制乾燥させます。強制乾燥後さらに24時間程度常温乾燥すると塗膜が安定し、仕上がり良くなります。
-
トップコートクリアーの塗装 その5
-
さらにトップコートクリヤーをセミウエットでペイントし、 5〜10 分のインターバルののち、ウエットで仕上げて下さい。最後に60〜80度×60分の熱をかけ強制乾燥させます。
-
FAQ プラッカAGクロームペイント後トップコートクリアー前の塗面に青味が出る
-
プラッカAGクロームの1回ごとの塗料使用量が多い。
-
FAQ プラッカAGクロームペイント後トップコートクリアー前の塗面に黄味が出る
-
プラッカAGクロームの黄味が出る1回ごとの塗料使用量が少ない。
-
FAQ プラッカAGクロームペイント後トップコートクリアー前の塗面が暗い。(茶色味や黒味がある。)
-
ベースカラーの乾燥不良。
-
FAQ ベースカラーペイント後、埃が付いたのですがペーパーで磨いても大丈夫か?
-
ベースカラーペイント後は一切触ることはできません。触れるとのちの工程で指紋などが浮き出てきます。ベースカラーのペイントから再度やり直して下さい。
-
FAQ ベースカラーのペイント後に脱脂は必要か?
-
プラッカAGクロームのペイント後に脱脂時の拭き跡が浮き出るので脱脂は出来ません。ベースカラーペイント後は一切触ることはできません。
-
FAQ プラッカAGクロームペイント後迄は綺麗なメッキが出ていたが、トップコートクリアー後に青味や黄味が出る
-
クリアー1 回目からウェットで塗りすぎ。プラッカAGクロームの乾燥不良。プラッカAGクローム乾燥後、クリヤーをペイントするまでの時間を取りすぎ。