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画像を用意します
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デジタルカメラで撮影したり、素材集などから選んだりし、転写したい画像を用意します。
もちろんご自身で描いた絵をスキャナーで取り込んだり、CGアートを作成したりすればオリジナリティーあふれるデザインで転写フィルムが作成できます。
なお、商用でご使用の場合は著作権などにお気をつけ下さい。
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パソコンで編集します
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必要があれば、パソコンに取り込んだ画像を画像編集ソフトなどで編集します。
なお、転写フィルムは印刷面が裏側になります。
そのため左右があるデザインの場合は画像を反転させる必要があります。
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プリンターで印刷します
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顔料インク仕様のインクジェットプリンターを用意します。
画像をテクノアートSSシートに印刷します。プリンターは顔料インクジェットプリンターに限ります。
主な顔料インク仕様のインクジェットプリンター
印刷に使用するプリンターは必ず顔料インクジェットプリンターを使用してください。
染料インクの場合、SSシートにインクが乗らず弾く、もしくは転写した後インクが溶け出し柄が消えてしまう等の問題が生じます。
またどのプリンターが顔料インクであるか等のご質問に関しましては弊社ではお受けいたしかねます。
各プリンター製造・販売メーカー等にお尋ねください。
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テクノアートMコートスプレーを塗布します
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テクノアートSSシートの印刷面にテクノアートMコートを1回ムラなく塗布します。
乾燥時間は20~30分です。
テクノアートMコートは全体を均一に薄く1コートするのが理想的です。
テクノアートMコートを厚塗りすると、転写フィルムが硬くなり柔軟性がなくなってしまいます。
その結果、転写するとシワが現れます。
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転写フィルムを台紙から剥がします
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テクノアートSSシートに塗布したテクノアートMコートが乾燥したことを確認します。
完全に乾燥するには塗布後、20~30分の時間を要します。
また、テクノアートMコートを塗布後1時間以上経過すると台紙から転写フィルムをはがしにくくなります。
テクノアートSSシートの赤いテープをつまみ、転写フィルムを台紙より、ゆっくりと静かに剥がします。
剥がす際に勢いよく剥がすと、赤いテープだけが取れることがあります。
赤いテープだけが取れても、転写フィルムになっている部分をゆっくり剥がせれば、同様に水圧転写フィルムとしてご利用いただけます。
転写フィルムを水面に浮かべる際には、転写フィルムが台紙についていた面を水面側とします。
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転写物が入る大きめの水槽を用意します
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水槽の深さは対象物をななめ45度の角度で完全に沈むものを用意します。
なお、転写物には下塗りを施工しておきます。
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水槽にお湯を張ります
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水温は25~35℃程度を目安にします。
水温が低いとフィルムのでんぷん質が溶けません。
水温が高いとデザインのひずみが出ます。
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フィルムをカットします
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使用する分だけフィルムをカットします。
水槽の大きさに合わせないと柄が広がりすぎるので注意しましょう。
フィルムは湿度が上がると丸まってしまいます。
そのような場合、フィルムの四辺に10mm幅程度のマスキングテープを貼り、丸まりを防止します。
このときフィルムの四つ角は30mm程度の隙間をあけておきましょう。
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フィルムを水面に浮かべます
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指に少し水をつけてフィルムを触り、粘着のある方が水面側にくるようにします。
空気が入らないよう注意しながらフィルムを水面に浮かべます。
このとき水面にはなるべく波を立てないように注意します。
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1分半~2分程度待ちます
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フィルムを水面に浮かべたまま静かに待ちます。
フィルムの状態を確認しながら1分半~2分程度待ちます。
でんぷん質が溶けて、デザインが水面になじんできたら素早く次の工程に移ります。
待ち時間が短すぎるとフィルムにシワが入ってしまいます。
待ち時間が遅すぎると絵柄が歪んでしまいます。
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フィルムに定着剤(カラーコンビネーション)を塗布します
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水面から30cm程度の距離から定着剤(カラーコンビネーション)をエアゾール又はスプレーガンで塗布していきます。
塗布回数は全体を均一に1コートです。
塗布作業に慣れていない方は数回に分けて塗布してもかまいません。
フィルム表面に艶が出ていることを確認しながら塗布してください。
距離が近すぎたりエアが強いとデザインが崩れてしまうので注意しましょう。
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転写のタイミングを見極めます
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定着剤(カラーコンビネーション)塗布後、水面のフィルムに照明や背景が映り込んで、艶が出たときが転写タイミングです。
通常、定着剤(カラーコンビネーション)塗布後5~20秒程度です。
水面フィルムがいつまでも曇っている場合は定着剤の塗布量が少ない場合です。
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転写作業を行います
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転写物を水面に対して斜め約45度に構え、ゆっくりと、水圧を感じながら、水面にフィルムを押し付けていきます。
転写物を水槽に沈めきったら、前後左右に少し揺らします。
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シャワーで洗浄します
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転写後、表面のぬめりを水シャワーで洗い流します。
水温が高いとせっかく転写したデザインも流れるので必ず水で流します。
あまり手でゴシゴシと擦らないようにしましょう。
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トップコートで仕上げます
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表面の水分をよく乾燥させた後、クリヤーコートを施して完成です。